「弦月の仮宿」十周年記念オリキャラ人気投票
関連文書 後編(ブログ掲載/結果発表後分)






●第一〜十回人気投票総まとめ発表

オイル「オイルと!」
レックル「レックルの!」
二人「「第一〜十回・『弦月の仮宿』キャラクター人気投票総まとめ発表〜!」」
レックル「……って、一体どういうこと? 第十回人気投票とは何か違うの?」
オイル「うん、そっちはそっちで、特設ページで楽しんで貰うとして。このコーナーでは、歴代の全十回分人気投票を通じての各キャラの獲得総票数を調べて、順位まで出すんだってさ」
レックル「じゅ、十年分の合計票数ってこと? すごい数になってそうだね……」
オイル「ちなみに今回の司会は、『弦月の仮宿』の主な小説作品主人公の中で、一番古いオイラと、一番新しいレックルで、ってことになったらしいよ」
レックル「そっか、主人公の中では、自分は一番新入りなんだよね。それってつまり、サイト開設当時からいたキャラクターさんがすっごく有利ってことなんじゃ」
オイル「そ〜れがそうでもないのが、やりきれないところでさ〜ぁ」
レックル「そ、そうなんだ? と、とにかく、早速発表に移ろうか!」
オイル「おっとその前に。このコーナーは、第十回キャラクター人気投票のネタバレを含んでいます! まだ人気投票結果を確認していない人は、そちらを見てからにしてね!」
レックル「それでは早速、票数総まとめをご覧ください!」

総得票数:1692票
票獲得総キャラクター数:52名

1位(223票):山川健悟
2位(163票):アルト=ロングトーン
3位(148票):トータ=リーグマン
4位(132票):スメルト=ピアニー
5位(122票):ハナダ=アルエット
6位(106票):田中卓也
7位(101票):ゲン
8位( 87票):ポルク
9位( 75票):ディー
10位(60票):リュー=ウィングフィールド
11位(57票):キリー
12位(43票):チタ=トット
13位(36票):オイル=ギア
14位(30票):田中恭輔・レックル=ヴァーミリオン
16位(25票):ルート
17位(24票):ロー=アンバー
18位(23票):ダンプ
19位(19票):ラブ・ギル=ビクス
21位(17票):牧吉圭太・佐倉撫子
23位(16票):ワカ・山川翔悟
25位(14票):川上菜穂
26位(12票):アトラス=ガレット
27位(11票):蛍夕
28位( 9票):ハーブ=クリケット
29位( 8票):仲楯正和
30位( 7票):マイク・氷魚
32位( 5票):連星
33位( 4票):浦島太助
34位( 3票):リム=リル・フルーク
36位( 2票):朱紫・雪華・常葉疾風
39位( 1票):バイス・ベイズ=アル・桜・ペズ=ヘッセ・太助の母・シルビア=バディウス・相沢純平・金山春華・神谷陸斗・加村愁太・花園魅音・山中美香・渡辺春樹・原一

二人「「へえ〜……」」
オイル「1位はやっぱり山川君か。さすが、第2〜6、8回の王者だけのことあるね。一人で総得票数の13%稼いでるよ」
レックル「アルトさん・トータさん・ハナダの三人は、第7回以降に目立ってきた顔ぶれだよね。それでこの順位はすごいなぁ」
オイル「ピアニーさんは、BEST3に過去一度しか入ってないのに、総票数では第4位につけてるのかぁ。今頃その辺で憤ってそうだなぁ」
レックル「6位の田中君も根強い人気だもんね。そのあとにずらっと並ぶのがナビゲーターの人たちっていうのも、例年の様子を見てれば納得かな」
オイル「視点を変えて一番下へいくけど……2−4メイツと共に、『誰?』って名前が揃ってるね」
レックル「自分は、ここに入ってる太助さんの母様がすっごく気になる」
オイル「その太助君はと言えば、主人公陣では最下位の33位……この結果、本人には見せない方が良いよね、絶対」
レックル「11位から20位くらいまでは、人気投票では大体毎年票が入ってるキャラが揃ってる感じかな?」
オイル「それ以降は準メインくらいのキャラが……いや、蛍夕とか仲楯君とか紛れてた!」
レックル「あ、ところで、今回の十周年記念TOPイラスト、この総得票まとめと関係してるって話じゃなかった? 投票開始時にリューさんが言ってた、『獲得票数も発表時に大きく関わってくる』って、そのことでしょ?」
オイル「そうそう! 今回のTOPのメンバーは、総得票数第1位から10位までを出すことにしてた、ん、だけど……」

2位(163票):アルト=ロングトーン
10位(60票):リュー=ウィングフィールド

レックル「……あれ? あの二人、TOPにも裏TOPにもいないよね?」
オイル「第十回人気投票開始前、管理人さんの中では、その時点でTOP10だった、山川・アルト・トータ・ピアニー・ハナダ・田中・ゲン・ポルク・ディー・キリーの十人がTOP絵で決まり、って思ってたらしいんだけど」
レックル「初登場のリューさんが、キリーさんの総得票数を、今回票数だけで追い抜かしちゃった……?」
オイル「キリーの代わりにリューを入れたら、折角の正装イラストなのに、女性キャラがハナダだけになっちゃう。企画キャラを抜くことにして、11・12位のキリー&トットを繰り上げ当選すれば、良い感じに主要三作品の主人公・準主人公を全員描ける、って流れだそうで……」
レックル「え、じゃあ、2位のアルトさんは、とばっちりってこと?」
オイル「そうなるね。『アルトとリューはどうせ、第十回人気投票BEST3祝TOPに描くし』って、管理人さんは言い張ってたよ。そういう意味で、トットはラッキーだったかもね」
レックル「裏TOPがオイルと自分なのは?」
オイル「13位と14位。恭輔が外された理由は、『恭輔だけ描いたら翔悟が可哀想だから』」
レックル「……ローとハーブは」
オイル「『オイルとレックルを描くなら、男女コンビ×2が描けるじゃん☆』」
レックル「そんないい加減な理由で、記念すべき十周年記念イラストの顔ぶれを決めてたなんて……」
オイル「まぁとにかく、この結果、管理人さん的に『うちのメインメンバー!』と思ってるキャラで上位を埋めたから、結構満足してるらしいよ」
レックル「総得票数は1692票かぁ。これも本当にすごい数字だよね」
オイル「2000票目指して、オイラたちもまだまだ頑張っていかないとね!」
二人「「以上、キャラクター人気投票総まとめ発表でした!」」



●祝・400&500票突破!
 “陣中見舞”お返し その1〜「君が望む世界詩」様〜

<君が望む世界詩/両性こたつむり様 より頂いた陣中見舞一覧>
 リチャードさん……ピアニー『ドン・ペリ』
 露さん……レックル『シフォンケーキ』
 ユトピーさん……ゲン『ういろう』
 質疑さん……ロー『マフラー』
 理音さん……トット『ふわとろオムライス』
 ハーデスさん……圭太『柘榴』
 レヴェナさん……撫子『ほかほかおでん』

ピアニー「よし、皆揃ったな? 此度は『人気投票応援企画』において“陣中見舞”を貰った者が、まとめてお返しを用意することになったわけだが」
トット「え? 今ここにいるのって全員、『君が望む世界詩』様から“陣中見舞”を貰った人なの?」
レックル「な、七人もいるよ? すごいすごい、あのサイトの人たち、すっごく親切な人ばっかりなんだね!」
ロー「それはありがたいにしても、僕以外の全員が飲食物を差し入れられているっていうのはどういうことなんだ? よっぽど食い意地が張ったサイトと思われてるんじゃないのか、ここ」
撫子「美味しいものを食べると、みんな幸せになれるもんね」
圭太「そーそー、変に残るような物を貰うよりも、かえってありがたいって」
ゲン「で、お前ら皆、ちゃんとお返しを用意して来たんだろうな。変なモン送りつけたりしないか、ここで一応チェック入れるぜ?」
ピアニー「ふふふ、抜かりはないぞ。アルと交渉して、トリストの葡萄酒(歪みの伝導師1参照)を手に入れてきた! これならばリチャードも間違いなく喜んでくれるはずだからな」
トット「僕はウィオラさん(歪みの伝導師2参照)にお願いして、麺麭をたくさん焼いて貰ったよ! 理音さんの好みは分からないけど、ほっぺた落ちるくらい美味しいから、きっと気に入ってくれるはず!」
ピアニー「…………(ゴクリ)」
トット「…………(じゅるり)」
圭太「今から送るんだからなー? 間違っても味見とかするなよ、二人とも?」
ピアニー&トット「「(どきっ)」」
ロー「こういう時だけは息ぴったりだね、この師弟は。で、レックル、君は何を用意したんだい?」
レックル「え、ええと、その……干した鹿肉を……(小声)」
ロー「Σ!?」
ゲン「猪モツを鍋に突っ込んだアイツの同類か!?(クリスマス企画参照)」
レックル「ご、ごごごごごめんなさいっ! だって、高級品を買うようなお金ないし、得意料理って言ったらこれくらいしか……!」
ピアニー「ならば食い物に縛られずとも良かろうに」
トット「でもこれ、美味しそうだよ? お酒のおつまみにぴったりなんじゃない?」
撫子「ね、とっても良い味してそう〜!」
ピアニー「(ぴくり)何だと?」
ロー「反応し過ぎじゃないのか? まぁ、あの不審者のことだ。多少変なものを寄越したところで平気なんだろうけどな」
レックル「だからどうして、ローはそんなに露さんにきつく当たるのさ。ローの方こそ、質疑さんに嫌がらせみたいな物送ったりしないだろうね?」
ロー「当然だろ、善意の塊さ。食費がどうのとケチくさいことを言うあの彼には、この僕からローストビーフを差し入れてあげるよ」
圭太「なんだかんだ言って、やっぱり食い物なのな?」
トット&撫子「「(じ〜……)」」
ロー「虎視眈眈と狙うんじゃない、そこの胃袋ブラックホールコンビ!」
撫子「えへへ、さっきから自分が持ってる物を食べないように我慢してたら、おなかが空いてきちゃって」
レックル「じゃあ、そっちも食べ物なんだね。一体何を用意したの?」
撫子「圭太くんのバイト先のコンビニで買った肉まんだよ。おでんに対抗出来るとしたら肉まんかなぁって、什器の中身全部買い占めちゃった〜」
ロー「対抗する意味もライバル関係もよく分からない……」
圭太「まいどありがとな、撫子! ちなみに俺はバイト先の産地直売店で仕入れたサトウニシキ(サクランボ)! 柘榴に負けず劣らず、宝石みたいな色してるだろ?」
レックル「わぁすごい、綺麗綺麗!」
撫子「レヴェナさんもハーデスさんも、喜んでくれると良いね」
ピアニー「あとはゲン、お主の分だけだぞ……さっきから何をしておるのだ?」
ゲン「ん? 保温容器に味噌汁を詰めてんだよ。俺はユトピーとやらからリクエストされたからな、考えるのがラクだったぜ」
トット「うー、良い匂い……! 結局全員食べ物だったね。これ以上見てたら本当に食べちゃいそう、早くお返ししようよ!」
ロー「それもそうだね。と、いうことで」
レックル「ここはやっぱり」
圭太「…………ん? 俺?」
ピアニー「お主が行かずして、誰が行くと言うのだ」
トット「そうそう! “陣中見舞”を運んでくれたのも、圭太さんだったしね」
ゲン「おらよ、荷物はきっちり詰めておいたぞ。お前に全部託すから、最後の大仕事、一つ宜しく頼んだぜ!」
圭太「はは、こりゃ重大任務だなぁ」
撫子「これは張り切って行かないとね、圭太くん!」
圭太「だな。そんじゃ、“陣中見舞”お返し宅配、ひとっ走り行ってきま〜す!」



●祝・400&500票突破!
 “陣中見舞”お返し その2〜「月影草」様〜

<月影草/夢裏徨様 より頂いた陣中見舞一覧>
 科学者の皆様より……トータ『特製成長ホルモン剤』・ポルク『ポルク君の改造計画書』

トータ「お礼をしろ? あんなブツを贈られておいて? 世迷言は程々にして貰いたいものだね。誰が好き好んで、あんな嫌がらせ以外の何物でもない贈答品に感謝すると言うんだ」
ポルク「ボクは結構嬉しかったけどなぁ、改造計画書。トータだって、まんざらでもなさそうだったって聞いたけど」
トータ「誰なんだ、そんな節穴みたいな目の持ち主は?」
ポルク「どんな形にしろ、応援して貰ったのは確かなんだから、お礼くらいはちゃんとしようよ」
トータ「百歩譲って何か贈るにしても、一体何を? あんな奇人変人連中が喜ぶような品物は、僕には見当もつかないのだけれど」
ポルク「そう言われると、ボクにも分からないけどさ」
トータ「科学者ならば、君の方がよっぽど身近にいるじゃないか。球体の彼の意見でも訊いたらどうなんだ?」
ポルク「『科学者って人種は、人から何かを貰うより、自分で何かを見つけたり作り出したりする方が嬉しいもんだ』、って、ディーは前に言ってたよ」
トータ「虫眼鏡と紙粘土でも贈ってやったら良いんじゃないのか(投げやり)」
ポルク「ゲンとダンプさんは、『とりあえず食べ物を贈っておけば間違いない』って言ってた」
トータ「昨日散々飲食物名を列挙しておいて、まだグルメに走るつもりならば、勘弁して貰いたいものだ」
ポルク「じゃあ一体何が良いのかな、瑠璃さんや綜さんやエベルさんが喜びそうなもの」
トータ「ちょっと待った。どうしてまた、最後にその名前が追加されているのか、僕には理解しがたいね。彼はただの配達人で、“陣中見舞”の贈り主ではないのだけれど」
ポルク「でも応援に来てくれたんでしょ? 『月影草』の皆にまとめてお礼をするってことにすれば良いと思うんだけど」
トータ「そんな大雑把な括り……いや、待てよ。『月影草』の彼らが、総括的に喜びそうなもの、か……」
ポルク「え、何、何か思いついたの?」
トータ「……アルト! ちょっと良いかい」
アルト「ん? トータ、ポルク。どうかしたのか、真面目な顔して?」
トータ「先日のクリスマス、僕やポルクたちが『月影草』にお邪魔して、不審人物と対峙してきたことは知っているね?」
アルト「あ、ああ、知ってるけど。特に危ないことはなかったって……」
トータ「確かに、僕ら『弦月の仮宿』の面々に怪我はなかった。だけどどうやら『月影草』には、貴方があの場にいなかったことで、(心に)傷が残ってしまった人がいると、先日耳にしてね」
アルト「な、なんだと!?」
トータ「聞くところによると、どうも傷を負ったのは、貴方のギルドの仲間の」
アルト「リアァァァァァッ!(猛ダッシュでフェードアウト)」
トータ「……こうまで目論見どおりに動かれると、逆に不安になってくるね」
ポルク「……それで、今の一体なんだったの?」
トータ「話を聞いていなかったのかい」
ポルク「つまり、『月影草』の人たちが総括的に喜んでくれそうなもの、って」
トータ「『良い反応のオモチャ』」



●祝・400&500票突破!
 “陣中見舞”お返し その3〜「ねこの缶詰」様&「白虹太陰」様〜

<頂いた陣中見舞一覧>
・ねこの缶づめ/ぁさぎ様 より
  沢也くん……山川『牛乳500mlと推理小説』
・白虹太陰/透峰零様
  テオさん……ピアニー『酒』
  雨野雫くん……田中『田中君のかっこいい写真』

※ピアニーは応援企画その12でお礼済みの為、今回は登場しません。

山川「よし、まぁこんなところが無難だろ」
田中「何々、何してんの山川? 今まさに封をしようとしている、その小包はなんだろな〜?」
山川「沢也へのお礼の品だよ。コーヒー豆と、俺のお薦めのSF小説」
田中「うわっ、無難!」
山川「無難の何が悪い。コーヒーは牧吉のバイト先の喫茶店で使ってる豆を取り寄せて貰ったし、小説も知られざる名作だから、自画自賛だが良いチョイスのつもりだ」
田中「わーかってねーなー、山川はよ〜う! そういう無難に良い物を贈られたところで、無難にしかリアクション出来なくて困っちゃうだろ〜ぉ?」
山川「無難なリアクションしか求めてないんだから良いんだよ……ええい、無難無難言い過ぎて無難が何なのか分からなくなってきたじゃねぇか!」
田中「そんで、そっちのもう一個の小包は? 山川お前、そんなにたくさん“陣中見舞”貰ってたっけ? それとも何かの無差別テロ? シュールストレミングとか入ってたりする?」
山川「いい加減に離れろ、あの最臭兵器から。こっちは『白虹太陰』の太田への礼だ。“陣中見舞”を貰ったわけじゃないが、応援だけじゃなく、クリスマスの闇鍋にまで来てくれたしな。ちょうど良さそうな本もあったし」
田中「それも本〜ん? なんだよ、芸のねぇ男だな山川〜! 今度は何だ、歴史モノ? 恋愛モノ? 大捕りモノ? ナマケモノ?」
山川「何でアリクイ目ナマケモノ科だ。これは自己啓発本だな。タイトルは『立ちはだかる馬鹿の壁』」
田中「……ははぁ?」
山川「読むと色々悟る」
田中「……ははぁ」
山川「で、お前も雨野に何か贈るのか? “陣中見舞”、貰ってただろ」
田中「そうだったそうだった! 山川、太田への包みに、俺から雨野への贈り物も入れてくれよ! あと、沢也への小包にも!」
山川「沢也にもか?」
田中「俺も義希へお礼するんだ! あいつも“応援演説”に来てくれたし、お返しがクリスマスん時のアレだけじゃ味気ないしさ〜」
山川「ああ、成程な。それは良いが、牧吉にばかり配達を頼むのも悪いから、今回は郵送するつもりだ。あんまり大きい物だと入らないからな」
田中「大丈夫大丈夫、小さくて軽くてペラッペラだから! これ、一緒に送っといてくれ!」



山川「写真? これ、お前と雨野と義希、だよな。この三人が揃ったことなんて、今までにあったか?」
田中「ない! ソウルフレンズトリオが揃ったら楽しそうだなーっていう、俺の願望を念写してみた!」
山川「……は!?」
田中「頑張ったら複製も出来たから、一枚ずつ二人に送ることにした! いつか現実になったらいいな〜♪」
山川「いやちょっと待て、何だ念写って! お前いつからそんな能力者になった!?」
田中「強い想いは強い力になる☆」
山川「そういうレベルかこれは!」



●祝・400&500票突破!
 応援演説お返し〜ミッション・インポッシブル〜

※皆様より頂いた応援演説一覧
 アルト……ヤマトくん(白虹太陰/透峰零様)
 「鼻からプリンを食べて耳から牛乳を飲んでくれるはずです☆!(一気)」
 アルト……リアちゃん(月影草/夢裏徨様)
 「丸一日突っ込まずに過ごされればいいと思いますよ」
 田中……義希くん(ねこの缶づめ/ぁさぎ様)
 「《“ラジオ弦月の仮宿”一夜限りの大復活特番“祝・田中君ついに第一位! 十周年だよみんな集合・田中は宇宙を救う24時間スペシャル”完全生放送》にオレのことも呼んでくれるはず!」
 山川……陽くん(白虹太陰/透峰零様)
 「《“ラジオ弦月の仮宿”一夜限りの大復活特番“祝・田中君ついに第一位! 十周年だよみんな集合・田中は宇宙を救う24時間スペシャル”完全生放送》を、全力で阻止した上で手づくりの菓子を振る舞ってくれるだろう」

*ミッション*
 自分への”応援演説”で出された公約を完全実現せよ。
 完遂した者には、どんな願いでも一つ叶える権利を与える。

(『ラジオ弦月の仮宿』収録スタジオにて)

田中「グットイーブニング、ボーイズ&ガールズ、レディース&ジェントルメ〜ン! 二年半の歳月を超えて、『ラジオ弦月の仮宿』一夜限りの大復活特番! 十周年だよみんな集合・田中は宇宙を救う24時間スペシャル完全生放送ぉぉぉぉぉ!」
山川「田中ミッション失敗」
田中「冒頭だけで!? なんだよ山川、何をこの記念すべき瞬間を出端から挫こうとしてくれてんの!?」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
山川「俺のミッションはお前の番組の全力阻止だからな、見逃すと思ったか? 今のタイトルコール、公約の時にはあった『祝・田中君ついに第一位!』の一文をあえて抜かしてるだろうが。実際のお前の順位が第十八位である以上、そのタイトルは使えない。つまりその時点で公約の完全実現は不可能だ」
田中「くっそぅ、腹黒は目敏さが違うな……だが俺はそれでも強行するぞ、俺を応援してくれた皆の為にも! それでは早速今回のスペシャルゲスト、『ねこの缶詰』様よりマイソウルフレンド・義希のとうじょ……!」
義希?『よう! オレヨシキ! ……待て! マテマテそれは無理だっ……ぷぎゃあああ!(録音っぽい声)』
田中「……義、希? 何言ってんの? っていうかなんか、やたら小さくなった、な?」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
山川「作者様未承諾で本人を連れ出すわけにもいかないから、代わりに義希人形(ぁさぎさん宅漫画『蒼のコレクション』参照)に来て貰った。本人じゃないから当然、公約は実現出来てない、と」
田中「ちょ、山川そこまでする? あんなに遊びに来たがってた義希を犠牲にしてまで俺を妨害する!?」
山川「繰り返すが、全力阻止が俺の使命なんだっつの。お前に『どんな願いでも』叶えさせたら、ロクなことになりそうにないしな」
田中「んなこと言って、山川、お前こそなんか叶えたい願いがあるんじゃないの〜? このムッツリ! ムッツリ欲深腹黒山川!」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
山川「俺はその権利には全く興味がない。よく見てみろ、『どんな願いでも叶える権利を与える』であって、『どんな願いでも叶える』じゃあない。俺が予想するにこれは、『願望交換局』でハイリスクな交換をして、自分で願いを叶えろって話になるぞ」
田中「い゛っ!? で、でもそうだとしても、上手く交換すれば、どんな願いでも叶うってことだし」
山川「んな上手く行くわけないだろ、むしろ死亡フラグだ。よって俺はお前の番組を全力で妨害した上で、ミッションコンプリートと判断された場合は、『コーヒー牛乳が欲しい』あたりの願いで誤魔化してこの場を切り抜ける」
田中「そんなもんあとでプール一杯飲ませてやるから、俺にその権利寄越せよぉぉぉぉ!」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
山川「どの道、お前の番組はもうメタメタだな、俺のミッションの半分は達成だ。これであとは、手作りの菓子さえ振る舞えば(クッキーを取り出す)」
田中「させるかあああああぁぁぁぁぁっ、もぐううううぅぅぅ!(クッキー奪取&丸のみ)」
山川「あ!?」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
田中「んーんんぐぐ、んんんんんぐぐんんんっんんんんんぐ、んぐぐんぐぐぐぐぐぐぐぐぐ! んっんんんっんんん、んぐぐぐんんんぐぐぐぐぐぐんぐ!」
山川「『どうだみたか、お前は菓子を振る舞ったんじゃなく、菓子を奪い取られただけ! ミッション失敗だ、ザマミロこの腹黒モテ男!』だと? いよいよ手段を選ばなくなったな、っつーか、飲み込んでから喋れよ」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
田中「ん〜ぐっぐっぐっぐっぐ……ん、んぐっ!? んぐぐぐぐぐ!?」
山川「『は〜はっはっはっはっは……ん、んぐっ!?』って、おい、ノド詰まらせてんじゃねぇかこの馬鹿、水、水!」
アルト「……(目の前にプリンと牛乳)」
田中「……はぁはぁはぁ、し、死ぬかと思った……!」
山川「そのまま一度死ねば良かったんじゃないのか。ったく、結局クッキー台無しかよ」
田中「ふふん、これで山川もミッション失敗だな! ではでは、ラジオの前の皆! 名残惜しいけど、今夜はこのあたりで! まーたな〜!」
山川「“応援演説”への御参加、皆さんありがとうございました」

(田中&山川退出)

アルト「(ぶちっ!)……そもそも誰からのミッションなんだよ、ゲストに人形出てきた次点でツッこめよ卓也、ムッツリ欲深ってなんだよ、コーヒー牛乳プール一杯飲めるわけねぇだろ、何で『んんんぐ』だけでそこまで解読出来るんだ健悟、クッキー丸のみとか無茶してんじゃねぇよ、何で俺の存在終始スルーなんだ、そんで誰が鼻からプリン食って耳から牛乳飲むかあああああぁぁぁぁぁっ!」

*全員ミッション失敗・ゲームオーバー*



●応援演説お返し(公約実現ver.)

リュー「えー、この度は二人の応援のお陰で、おれ、ことリュー=ウィングフィールドは、人気投票第一位の座を獲得することが出来ました。今回、こうしてお礼の場を設けさせていただきましたので、どうぞ心行くまでお楽しみください」
スカイア「おいおい、ちょっと堅苦しくないか、リュー? そんな改まった挨拶は良いから、もうちょい気軽にやろうぜ」
リュー「じゃあお言葉に甘えて、ここからは通常モードで」
ソフィア「つーかリュー、約束がちげーですよ。あたしは『一位になったらオシャレなカフェでお茶でも奢れ』って言ったのに、ここ、『弦月の仮宿』のベランダじゃねーですか」
リュー「住めば都、佇めばオシャレカフェ」
ソフィア「てやんでぃ、気分は見た目からだってんです」
スカイア「そう憤るなって、ソフィア。風が通って俺は好きだぜ、この場所。茶も美味いしな」
リュー「ハナダに頼んで淹れて貰ったからね、そこは抜かりないよ」
ソフィア「むー、確かに茶は格別うめーです」
リュー「それは何より。健悟が作ったケーキもあるからどうぞ」
スカイア「おお、こいつもまた美味そうだ」
ソフィア「てめー、自分ではちゃっかり一Gも出してねぇですね?」
リュー「失礼な、材料費はちゃんと出したよ。『弦月の仮宿』お客様接待予算から」
スカイア「そりゃすげぇな、そんな予算が組んであるのか」
ソフィア「だからそれ、てめぇの懐は全く痛めてねぇっつーんです! あたしらへの礼だっつーんなら、自腹切るのが当然の礼儀……」
リュー「はいソフィア、あーん」
ソフィア「(あーん)……このケーキに免じて、ここらで勘弁してやります」
スカイア「一段落したところで、それじゃ改めて、リュー、人気投票第一位おめでとう!」
ソフィア「あたしらの仲間が堂々一位ってのは、確かにめでてぇです」
リュー「ありがとう、スカイア、ソフィア。たぶんだけど、クラウスやクロバも、草葉の陰から応援してくれてたみたいだしね。感謝感激雨霰です」
スカイア「え、だったらクラウスたちもここに呼ばなきゃいけねぇだろ」
ソフィア「ってか、あいつら死んでねーですよ!」
リュー「的確なツッコミありがとうソフィア。じゃあ、お空のお星様になったみんなにも届くように、この辺で残りの公約を果たそうかな」
スカイア「おい、誰も死んでないはずだぞ?」
ソフィア「ツッコミが遅ぇんですよ、スカイア。で、公約ってのは?」
リュー「スカイアが“応援演説”でメッセージを寄越したでしょ? “『弦月の仮宿』のイメージソングをハーモニカで”って」
スカイア「ああ、そう言えば託したな、そんなメッセージ。と、いうことは」
リュー「即興だけどね(ハーモニカ準備)」
スカイア「クリスマス企画以来だな、リューのハーモニカ」
ソフィア「シッ! スカイア、静かにしやがりませ!」

♪「弦月の仮宿」(別ページ)

リュー「……お耳汚し失礼しました」
スカイア&ソフィア「(拍手)」
リュー「ありがと、二人とも。近日中にはおれの選挙公約、特別短編“ある日のウィングフィールドさん一家”をお送りする予定です。どうぞお楽しみに」
スカイア「へえ、そりゃ楽しみだな」
ソフィア「余韻台無しだってんですよ!」

(白虹太陰/透峰零さん・ねこの缶づめ/ぁさぎさん
「Good Day Good Departure」企画より スカイアさん・ソフィアちゃんお借りしました)





●選挙公約実現

 特別短編「ある日のウィングフィールドさん一家」(別ページ)













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