ヒトとロボットの共存が当たり前となった近未来都市。
　日々凶悪化・複雑化していく犯罪への切り札として、国は新たな警察制度を確立させた。
　高い戦闘力と機動力を駆使し、犯罪と戦う彼らの通称は、「ナビゲーター」。
　曲者揃いのナビゲーターの中でも一際目立つ、“ヒトとロボットのコンビ”・ポルクとディーが、国の未来を切り開くため犯罪都市を走る！

「歪み」、というものがある。
　それは自然でありながら不自然な存在。限られた人間にしか解することの出来ないもの。それは畏怖の対象であり、忌むべき対象であり、そして。　
「解歪人」を名乗る青年・ピアニーと、連れの少年・トット。二人が訪れる先々で出会う、様々な人々と様々な「歪み」。
「歪み」をもって「歪み」と戦う二人の旅人の、決して歪まぬ物語。

「なあ、山川？」「何だよ、田中？」
　ちょっぴり変わった男子高校生・田中と山川が交わす、日常的で非日常的な会話を取り出したショートコント集。
　授業に部活、年中行事、昼食・掃除に休み時間。二人にかかれば、どんなに平凡な毎日も愉快なコントに早変わり……する？

　ある霧の街にひっそりと佇むその店は、どんな願いでも叶えてくれるという。
　口達者な少年・トータと無感動な少女・ハナダの二人が営むその店では、願いを叶えるために他の誰かと交換取引をすることが出来る。
　重要なルールが一つ。依頼者は、自分が貰うものと、自分が差し出すもの、そのどちらかしか決定できない。
　（2009完結）

　その王国に、「創られた物語」は存在しない。
　五十二年前に制定された「虚構書籍禁止法」により自由な書籍刊行が禁じられた人々は、王国監修・保証のもとに執筆される冒険譚、“物語”に憧れた。
　剣の腕を頼りに王都を訪れた少女・レックルは、“物語”への参加を志し、王城での選抜試験に挑む。ところが、“物語”の執筆者である魔法使いの青年・ローと出会ったことで、彼女の冒険は思わぬ形で幕を開ける。
　（2014完結）

　「彼ら」が主役の日は、一年にたった一日きり。けれど残りの364日にも、「彼ら」は確かに、毎日を営んでいる。
　誰もが知っている「彼ら」を中心に、お馴染みの「彼」や「彼女」たちの一年を一か月ごとに描く、ほのぼの短編連作。
　（2016完結）